印象採得をする際、嘔吐反射に悩まされる患者様は多くいらっしゃいます。嘔吐反射があると患者様も辛いですし、より正確な印象採得をすることはできません。こちらでは、そんな嘔吐反射についてご紹介していますので、是非参考にしてみてください。

私たち人間はもともと、口内に異物を感じたら吐き出そうという反応を持っていますが、嘔吐反射はその反応が極端に強い状態を言います。印象採得時だけではなく、ミラー使用時に嘔吐反射を起こす方も多くいらっしゃいます。

印象採得をする際には、材料を口の中に入れて行います。しかし、この際嘔吐反射が出てしまうと、印象採得に手間がかかってしまいます。また、嘔吐反射により変形の可能性も高くなるため、再印象が必要になります。

嘔吐反射を我慢しながらの再印象というのは、患者様にも大きな負担がかかってしまうもので、歯科医院にトラウマを感じてしまう方もいらっしゃるでしょう。そのため、患者様に辛い思いをさせることなく、安心していただくために、印象採得の際の嘔吐反射を軽くするための工夫がとても大切なのです。

嘔吐反射を予防する方法は様々ありますが、嘔吐反射が強い患者様には、鼻でゆっくりと呼吸をしてもらったり、顎を引いて少し前かがみになってもらったり、腹筋に力を入れてもらうと嘔吐反射が軽くなります。また、よく唾液を我慢する患者様もいらっしゃいますが、これが嘔吐反射に繋がることもあるので、唾液の流出は我慢しないでいいと伝えるのも最適な方法です。

他にも、印象材を硬めに練和して硬化時間を短縮させる方法、トレー圧接までの操作時間を短縮するなどの方法があるので、患者様に合わせて予防策を考えるのもいいでしょう。

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